[060]プレゼンテーションに説得力を持たせるノンバーバル・テクニック(その3)

プレゼンテーションに説得力を持たせるノンバーバル・テクニック(その1)はこちら
プレゼンテーションに説得力を持たせるノンバーバル・テクニック(その2)はこちら


5.言葉の聞き取りやすさ

【効果】

  • 心地よさを演出できる 声が小さい、滑舌が悪い等で何を話しているのか分からない状態の時は、聞き手はまず「言葉を聞き取る」ことに集中します。非常にストレスのたまる状況であり、やがて聞くことをやめてしまいます。そうなってしまったら、いくらいいメッセージを発したとしても、何の意味もありません。逆に、自然に言葉が入ってくる話し方は、時に聞き手を心地よくさせます。
  • 理解が進み面白さにつながる 言葉の1つ1つをしっかりと理解できた時点で、人は「面白いかどうか」を考えることができます。2人が同じことを言っても片方は「面白い」と言われ、他方は「よく分からない」と言われる違いは「聞き取りやすさ」によるところが大きいのです。

【ポイント】

  • 「口を開ける」「口を動かす」こと。特に、マイクを使用する際には口を開けずに話しがち。口を開けないと滑舌が悪くなるばかりか、声が口の中に「こもる」ので相手に伝わりづらくなる。
  • 「~です」「~ます」等の語尾をはっきりと言い切る。語尾があいまいになったり、聞こえなくなると、文章が完結して聞こえないので、メリハリがなくなる。また、「自信がない」印象を残しがち。
  • 伝えたい言葉やフレーズの時に、話すテンポを落としたり、強めに言ったりすると相手がその言葉を聞き逃すことが少なくなる。

6.間

【効果】

  • 聞く準備ができる 人は話を聞いていてもそれほど多くのことを覚えることはできません。切れ目のない話を聞くことは疲れますし、集中力も途切れがち。間を開けると、聞き手は少し休むことができ、この後に話すことを「聞く準備」ができるようになります。
  • 前のめりになり、言葉に集中する 人は沈黙になると返って相手の反応に集中することができます。聞いている最中で間が空くと、思わず「何を話すのだろう」と興味が出て前のめりになります。その状態で聞いたフレーズや言葉は記憶に残ることも多いです。

【ポイント】

  • 文と文の切れ目に「1秒」開けるだけで、自然な間になる。
  • 「えー」「あのー」と言ってしまう人は、その言葉を外に出さずに頭の中でいうようにする。それがとてもいい間になる。
  • 伝えたい言葉やフレーズの前にあえて黙ってみると「前のめり感」が出る。「3秒」ぐらい空いても大丈夫。

ぜひノンバーバルテクニックを習得ください。プレゼンテーションの評価がものすごく変わりますよ。

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