先日、社長三人で話していたときに、一人の社長さんがぼそりと一言。
「自分の仕事をしている時給を換算したら、ファーストフードのアルバイトの時給のほうが高いんじゃないかな」三人で思わず笑ってしまいました。だって事実ですから。
社長の勤務時間は概して長いです。仕事のことを忘れるのは寝ているときぐらいという社長さんのなんと多いことか。夢でも仕事をしていたという話もよく聞きます。背負っているものもいろいろあって、借入をすれば個人保証がついてくるし、従業員や家族の生活を守らないといけないし、そもそも売上が上がらないと自分も生活できなくなる。その積み重ねが、先ほどの発言につながります。
こんな生活が何十年も続くと考えてみたらどうでしょう?普通は嫌になりますね。でも、それでもわくわくする方法がひとつあります。
その方法は、「好きなこと」をビジネスにするということ。
私たちには、子供の頃から変わっていない「好きなこと」があります。正確には、「好きと思うポイント(基準)」。それを知ることで、自分が本当に納得できる「これからも変わらぬ好きなこと」をビジネスにすることができます。
それを見つける方法が「自己の棚卸し」です。
自己の棚卸しは自分年表を作ります。
過去の自分に遡って、今も昔もこれからも変わらぬ自分を発見します。
注意点があります。
自己の棚卸しで大切なことは、「好きなこと」を探すことではありません。
好きなことは時代とともに変わります。小学生の頃に鉄棒が好きで、30代になった今も好きだということはほぼないかと思います。
年代やその時の環境で変わるということです。
変わらないのは、「なぜそれが好きだったのか」ということです。
私たちは、「好き嫌いを判断する基準」をそれぞれが持っています。
実は、この「判断基準」は年代とか環境に左右されていません。つまり、今も昔も変わらないということです。
今も昔も変わらないので、これからも変わりません。
これを「自分の軸」と言います。
この判断基準(自分軸)を知ることの最大のメリットは、
・現状において、これからも好きでいられることが判断できる。
・何かをする前からそれが好きなことかどうかが判断できる。
社長が一番怖いのは、「軸がぶれる」ことです。
軸がぶれると、ビジネスの内容がこれまでとは全く変わってきます。
その変化に社員が戸惑います。
そして自分も、ワクワクが続かなくなります。
ぜひ、自己の棚卸しをしてみてくださいね。