会社でのコミュニケーションは仕事のことだけではありません。
部下からプライベートな相談を持ち掛けられることもあるかと思います。
近年は、職場内でのメンタルケアの重要性も叫ばれるようになってきました。
相談をされたときのこちら側の対応で、相手は元気になったり悩みをさらに増やしてしまったりします。
相談を受けるときのポイントは、
1.相手の「相談を持ち掛ける心理」を理解する
2.基本姿勢を守る
1.相手の「相談を持ち掛ける心理」を理解する
相手は何を求めてあなたに相談してくるのでしょうか。相手の目的は3つに分類されます。
(1)アドバイスがほしい
(2)ただ話を聞いてほしい
(3)共感してほしい
「相談」というと、多くの人は(1)が相手の目的だと思ってしまいがちです。結果として、「何かいいアドバイスをしなくては」と思って頑張ってしまうことがよくあります。
もしアドバイスがほしいと相手が思っていたら、「どう思いますか?」「アドバイスをください」と言ってきます。そのようなメッセージがない場合は、(2)ただ話を聞いてほしいや(3)共感してほしいであることが多いです。
2.基本姿勢
相談事において私たちがとるべき基本姿勢は、まず「聞く」ということです。
言葉をはさんではいけません。相手が話しやすい雰囲気を作って、まずは「吐き出させる」こと。
途中でアドバイスをする必要もありません。相手が一通り話し終わってからがいいタイミングです。
もうひとつの基本姿勢は、「受容する」ということです。
相手の話を受け入れる、わかってあげる、共感する。
「そうだよね」「そのとおりだね」
こうした言葉を時折かけてあげるだけで、相手は安心します。話しやすくなります。
NGな姿勢は、
(1)何かと「〇〇すればいいじゃない」と言う
(2)正論ばかり言う
(3)聞いてるふり(聞いていない)
相手の目的が「話を聞いてほしい」「共感してほしい」時に、私たちがかけてあげるべき言葉は
「自分にかけてほしい言葉」です。
人は自分が思っていることが正しいかどうか知りたいときに、人に相談して確認をしようとします。
「ああ、やっぱり自分の思っていることは間違っていないんだ」と思いたい。
正論を聞きたいわけではなかったりするのです。
最後に、言ってはいけない言葉です
- 「○○すればいいじゃない」
- 「それはあなたが悪いね」
- 「なんで○○しないの?」
- 「一般的には○○だよね」
- 「どっちもどっちじゃないの」
- 「たいした話しじゃないね」
相談されやすい人になると、信頼される人になります。
ぜひ実践してみてくださいね。