[096]スピーチの効果的な練習法(事前準備)

プレゼンテーションはスピーチとスライド(資料)の2つからなります。

多くの人は、スライド(資料)が完成した時点でプレゼンテーションの準備のほとんどが終わったと思っています。
プレゼンテーションはスピーチで決まります。そして、人の心をつかむプレゼンテーションは、練習で決まります。

あのスティーブジョブズ氏でさえ、プレゼンの何週間も前から準備を始め、5分のプレゼンに対して数百時間を費やしたと言われています。そして本番と同じような構成でリハーサルを2回行っていたそうです。

今回は、スピーチの準備・練習をご紹介します。

(事前練習)

  1. 「ト書き」を作る
    「ト書き」とは、演劇等での台本(脚本)を言います。
    スピーチの内容を、セリフとして書き出してください。セリフだけでなく、ノンバーバル(ジェスチャー、目線、間等)も書き出します。
    人は話をするときにかなり「無駄な言葉」を発しています。その「無駄な言葉」が、聞き手の理解を損ねたり、言いたいことをぼやかしたり、時間を長引かせたりするのです。
    プレゼンテーションは必要なメッセージをできる限りコンパクトな時間で行う必要があります。
    ト書きを作ることで、筋肉質なプレゼンテーションのストーリーが出来上がります。
  2. 声に出して読む
    人は声に出して初めて言葉の使い方を理解できます。声に出して読まないと、普段使わない言葉や表現がスピーチの中に入ってしまいます。
    声を出したときに発音しにくい言葉、つっかかる単語、わかりにくいと思った表現は直してください。
  3. 時間を測る
    私たちは普段は「秒」を意識した生活をあまりしていません。時間を意識しないスピーチは冗長になりがちです。
    必ず時間を測ってください。時間内に収まらない場合は、ト書きを修正します。
    修正のポイントは、(1)短縮できる言葉を短縮する(2)言わなくても通じる言葉は削る(3)段落ごと削る。
  4. 録音・録画する
    ト書きが出来上がるまでは、すべての練習を録音してください。自分の話し方をチェックすることは重要です。
    ト書きができてきたら、録画もしてください。
    チェックポイントは下記の通りです。気になるところを修正していってください。
    1. 聞き取りやすいか(滑舌)
    2. わかりにくい表現はないか
    3. 間をあけているか
    4. 話しにくそうだったり突っかかる箇所はないか
    5. 伝えたいことが伝わる話し方になっているか
    6. (録画)ジェスチャー、目線等ノンバーバルはできているか
  5. 時間の許す限り何度も練習する
    一回多く練習すればプレゼンは確実に上達します。そして、当日の自信につながります。当日のリハが簡単になります。

とにかく準備と練習です。ぜひ実践してください。

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