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[119]起業のデメリット(リスク)
起業はメリットばかりではありません。デメリットやリスクもたくさんあります。
起業のデメリット(リスク)
- 社会的な信用はゼロになる
住宅ローンを組んだり、クレジットカードを作ったりすることは当面はできなくなります。会社に属するということは、「雇用が確保されている=収入が安定している」ということ。自営業となった際に、「生活が不安定」とみなされます。 - 定期的な収入がなくなるし、今後入るかもわからない
いわゆる「給与をもらう」という考え方ではなく、自分が稼いだお金の一部が給与になるという考え方になります。稼がなければ収入もなくなりますし、来月の収入も見えません。 - 自分の財産がゼロになるリスクはある。むしろ、マイナスになることもある。
貯金がどんどん減っていくと思います。それに恐怖を覚える人も少なくありません。そもそも、事業を拡大していくにあたり数千万円の借金をすることもあるので、ネットで見るとマイナスになります。 - 拡大すればするほどお金がかかる(資金調達が必要になる)
「儲かっていれば、拡大するときには自己資金でできる」のは実はレアケース。ひとつには税金を払う分手元に残るキャッシュが減るということ、人件費等拡大するときの資金は「先行投資」になること。拡大するときには自己資金では足りず、出資を受けたり借り入れをすることが多いです。
よくある「起業したらこんないいことがある」の誤解
×起業すると時間が自由に使えるようになる
時間が自由に使えるのではなく、単に「自分で時間を管理することができる」です。
逆に、ひとりで起業した場合はすべてを自分がしなくてはならないので、自由な時間などなくなることが多いです。
むしろ、会社員の時よりも忙しくなると思います。
×最初は副業で始めて、軌道に乗りだしたら主業にすればいい
実際のところ「いつ軌道に乗りだすか」がよくわからないのです。
ほとんどのケースでは、副業でするつもりだったが会社を辞めて最初から主業ですることにしたり、副業で始めてまだ収益にはなっていないが主業にすることにしたりになります。
そもそも、副業で行うとしてもオペレーションの負荷は主業と変わらないのです。
そして、限られた時間でビジネスをしている限り、立ち上がらないことのほうが多いのです。そんなに甘いものではない。
多くの起業家は、副業なんて考えていません。それより早く自分のビジネスを立ち上げたいから。
△自分の好きなことで起業をするのがいい
人は自分の好きなことしかがんばれません。その意味では、「好きなことをする」のは大事なことだと思います。
ただし、「自分が好きなことをする=自己満足」になってしまうとそれはビジネスとは言えません。
ビジネスはあくまでも「相手が望むものを提供する」こと。
究極的には、自分が好きか嫌いなんてどうでもよくなります。お客様が喜んでくれるなら。
いいことばかり見るのではなく、リスクもしっかり踏まえたうえで起業準備をしてくださいね。