[158]部下に心地よく仕事をさせて自分の評価をアップする方法
部下に自分の思うように仕事をしてもらうのは大変で、経営者の共通の悩みだったりします。
部下に仕事をしてもらうために必要なポイントは以下の3つです。
①モチベーションを維持させる
②スキルを伸ばす
③中期的な成長テーマを共有する
モチベーションが上がらない原因は上司のコミュニケーションに問題があることが多い
部下のモチベーションが上がらない理由は実は以下のことが多いです。
仕事の内容について
- 面白くない
- 好きでない
- 目的が分からない
上司の評価について
- 信頼できない
- 信用されていない
- 評価されていない
- 相手が感情的
これを解決する方法としては、しっかりとしたヒアリングを部下と行うことから始めましょう。
部下に対するヒアリングのポイント
- 仕事について
・これまでの経歴の経験
・仕事に対する考え方
・得意なこと
・苦手なこと
・これまでの業務で成果があったことゴール①:どんな仕事を任せられるか - 価値観
・これまでの業務で楽しかったこと
・好きな仕事(作業)
・嫌いな(作業)
・趣味ゴール②:モチベーションの源泉はどこにあるか - 家庭環境ゴール③:どれだけ働けるか
- ビジョン
・将来の目標
・これから得たいスキル・経験ゴール④:どこに「負荷」をかけるか
- ビジョン
これらのヒアリングを踏まえて、部下への仕事の内容や量、役割分担を考えることが大切です。
役割分担をするときの、部下のモチベーションを維持させやすいポイント
- できること(得意なこと)をやってもらう
- 「上司がしてほしいこと」と「部下がしたいこと」を合わせる
- 本人の成長のために必要なことをやってもらう
役割分担をするときのよくあるケースは、「上司がしてもらいたいことを部下にやらせる」。
もちろん、そうせざるを得ない状況はありますが、これが続くと部下からすると「自分は上司がしたくないことを押し付けている」という認識となり、モチベーションは下がっていきます。
ヒアリングをベースに役割分担をすれば、部下からすると「自分の成長に必要なことを考えて役割分担してくれている」と感じるようになります。
部下の信頼を得る報告と共有の仕方
報告と共有の仕方にもコツがあります。
【報告】
- したこと
- できたこと
- 出来なかったこと
- できなかった理由
- なぜできなかったのか
- 障害はなにか
- それに対してどう考えているか
特に大事なのは、「できなかった理由」です。単にできなかったことを叱るのではなく、何が原因だったのかを明確にして初めて対策を打つことができます。
【共有】
- 今週何をするか
- 実行のために必要なこと
先週できなかったことを踏まえて、今週何をするかを上司と部下で共有することが大切です。
最後に、部下のモチベーションは上司の態度によって変わってきます。部下がモチベーションを維持しやすい態度は以下の3つです。
- 感謝:仕事を手伝ってくれることに対して「ありがとう」
- 評価:できたことはしっかり評価をしてあげる。「褒める=甘やかす」ではない
- フォロー:報告は「ツメる」ためのものではなく、「ヘルプする」ためのもの