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[162]収益モデルの構築でありがちな「軸ブレ」の瞬間
収益モデルを考える時に悩むのが、「誰からどれぐらいお金をいただけるか」というところかと思います。
シンプルに考えれば、あなたのサービスや商品は「そのサービスや商品を必要としてくれる人(会社)が期待値に叶う価格で買ってくれる」のですが、実際にビジネスを組み立てるときはそうそうシンプルに考えることはできません。
よくある悩みのポイントが
「このターゲットはこの価格で買ってくれるだろうか」
例えば大学生向けの商品を開発して売りたい。でも彼らのお小遣いを考えたら単価を高くすることはできない。この商品はビジネスにならないのではないだろうか。
仕事を辞めてしまった人に最適な仕事を紹介するサービスを提供したい。でも彼らからお金を取ることは難しいのではないだろうか。
このような時は、他のターゲットからお金を取る収益モデルにシフトしがちです。
例えば企業からお金をいただく。ご両親からいただく。
この考え方自体には問題はありません。ただし、この考え方から収益モデルを構築した際に、ビジネスの軸がぶれてしまうことがあります。
つまり、
あなたは誰のためにそのサービスや商品を提供したいのですか?ということです。
ビジネスでは、「お金を払ってくださる方がお客様」が基本的な考え方です。
お金を払ってくださる方が満足するサービスや商品を提供する。
例えば、10代の男性をターゲットにした商品を提供する際に、個人は無料にして、法人から何らかの形(例えばマーケティング費用として)でお金をいただくとします。
一見すると、10代の男性に自分の商品を提供できて自分も売上が上がるのでいい収益モデルな気がします。
この場合のお客様は法人です。
つまり、その法人は自社のメリットがあるからお金を支払ってその商品サービスを購入します。
私たちは、その法人が満足するように商品サービスを提供する必要があります。
もし、10代の男性にはそれほどメリットがないけれど法人にはメリットがある商品を10代男性に提供してほしいと法人から言われたらどうしますか?
そもそも法人をお客様に想定していたのであれば迷いなく採用すると思います。
最初の想いが「10代男性に〇〇を提供して喜んでもらいたい」だとすると、結構悩むと思います。
それが「軸がブレる」きっかけとなります。
収益モデルを考える時には常に自分自身で確認をされるといいです。
あなたは誰のために何を提供したくてビジネスをするのですか?