ビジネスのアイデアは何らかの課題があって、それを解決する手段として生まれてきます。
もっとも作りやすいビジネスは、特定の誰か(ターゲット)が想定できて、その人たちが困っていることが明らかで、解決できる手段が見えているときです。
その人たちの困っている度合いが強ければ強いほど(課題レベルが高い)、あなたの考える商品やサービスを買ってくれる可能性は高まります。
とはいうものの、現在の日本においては様々な課題を解決できるモノやサービスがあふれていて、「レベルの高い」課題を見つけることは容易ではありません。
課題レベルの高いトピックがあったとしてもかなりニッチな市場であったりして、将来の成長余地は限られてしまいがちです。
また、課題レベルが低いトピック(=「あったらいいね」レベル)の場合は、デザインやFUNの感覚を呼び起こす雰囲気、一目を引き付けるプロモーションが必要となります。
一方で、社会や経済が不安定になると、世の中の課題レベルは変わってくることがあります。
最近でいえば、マスクです。
マスクに対する課題レベルがここまで上がったことはこれまでになかったかと思います。
本業の売り上げが減ってしまったた起業家が、中国からマスクを輸入して販売することで資金繰りを保ったという話も聞きます。
一般的に、課題レベルが高いモノやサービスは値崩れせず、高めで安定する傾向があります。
供給に比べて需要が高まるためと、「あまりに安いと品質が不安」という心理的なプレミアムが加わるためです。
企業がテレワークをするようになったことで、急速にテレワークシステムや、セキュリティ等のニーズが高まっています。
テレワークシステムは業界的にはまだプレイヤーも少なく、黎明期だったかと思いますが、急速に需要が高まったことで新たな「課題レベルの高い」トピックが出てきました。
スタートアップにとっては、こうした社会や経済が不安定になったときは千載一遇のビジネスチャンスが到来していると言えます。
課題レベルの高いトピックが自然に出てくるからです。
こういう時にビジネスアイデアを出すヒントは以下です。
- 社会全体で課題が高まりそうなテーマを探す
- 身の回りの人が困っているトピックをヒアリングする
- 今後変化するであろう環境を想像する。アナリスト等のブログや記事を読む
- 費用を最小限にしてすぐに始められる方法を模索する
ぜひこの機会を活かしてください。