[157]モチベーションを落とさず「やりきる」ための「自分のツボ」発見法

「モチベーションが上がらずに仕事がはかどらない」
「社員に仕事を指示したのにやる気が見られずクオリティが低い」

世の中に「モチベーションアップセミナー」が多くあるように、モチベーションを上げて仕事をバリバリできるようにすることは多くの人の興味関心事のようです。

そもそもモチベーションとは何なのでしょうか。
モチベーションとは、「人が一定の方向や目標に向かって行動し、それを維持する働き。動機づけ」のことを言います。

モチベーションを説明している理論がいくつかあるので、紹介します。

  1. マズローの欲求段階説
    アブラハム・ハロルド・マズロー(Abraham Harold Maslow)は、アメリカ合衆国の心理学者です。彼は、人の欲求は以下の5段階のピラミッドになっているとしています。
    ①生理的欲求:生きていくための基本的・本能的な欲求(食べたい、寝たい等)
    ②安全欲求:安全・安心な暮らしがしたい(家、健康等)
    ③所属欲求:集団に属したい、仲間が欲しい等の社会的欲求
    ④自尊欲求:他者から認められたい、尊敬されたい等の尊厳欲求
    ⑤自己実現欲求:自分の能力を引き出し創造的活動がしたい等の自己実現欲求
    人は①が満たされると②に移り、徐々に⑤に向かって欲求が変わっていきます。
    SNSの世界は、所属欲求を満たして自尊欲求のステージと言われていますね(みんなからイイねが欲しい、コメントが欲しい等)。
  2. ハーズバーグの動機付け、衛星理論
    フレデリック・ハーズバーグは、アメリカ合衆国の臨床心理学者です。
    人間の仕事における満足度は、不満足なことを解決すれば満足度が上がるということではなく、「満足」に関わる要因(動機付け要因)と「不満足」に関わる要因(衛生要因)は別のものであるとする考え方です。
    【動機付け要因】
    ①達成感
    ②他者からの承認・評価
    ③仕事そのものへの満足感
    ④責任
    ⑤承認
    ⑥進歩
    ⑦個人的な成長
    【衛生要因】
    ①企業の施策と管理
    ②監督
    ③監督者との関係
    ④労働条件
    ⑤給与
    ⑥身分
    ⑦保障衛生要因だけでは、人のモチベーションは上がらない、または上がっても維持しないと言われています。
  3. ブルームの期待理論
    ブルームによると、人のモチベーションは次の算式により測ることができるとのことです。

    対象への魅力度:対象物そのものの魅力度

    ×
    達成への直結度:対象物を手に入れるための行動が、どのくらい目的達成に直結するかとその度合い
    ×
    実現可能性:行動により対象物を手に入れることができる可能性

一言でいうと、「効率的にすぐに必ず欲しいものが手に入るときはモチベーションが高まる」ということです。

モチベーションを維持するコツ

モチベーションを維持するためには、下記をしてみてはいかがでしょうか。

  • 自分の欲求段階を理解してそれを追求する
  • 「動機づけ要因」を満たせる方法を探す
  • 目的達成まで「ストレスなくスムーズに行き」「達成できる確率の高い」方法を考える
  • 小さな目標をクリアしていくことで達成感を積み上げていく。
  • 憧れの人など成功者になったつもりで行動する(その人を演じてみる)。
  • 家族や先生、上司などに褒めてもらう。もしくは自分自身を褒める。「自分ならきっとできる!」と自己暗示をかける。

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