最近はインターネットの普及、様々なアウトソーシングサービスやSNSの台頭により、一人起業がしやすくなりました。
ある程度の事業ステージまで進んでいくと、ひとりでは限界が出てきます。例えば、下記のような課題に悩むようになります。
1.業務が処理しきれない
-キャパシティオーバー
-自分の能力を超える仕事が入ってくる
2.営業が弱い
-新規顧客獲得が進まない
-知名度・信用力が足りない
3.事業拡大をしたい
-新規事業を手掛けたい
-既存事業をさらに強化したい
この時が人材採用を検討するタイミングです。
人材採用には、学生を採用する「新卒採用」と、社会人を採用する「中途採用」の二種類があります。それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
新卒採用
<メリット>
・知識、経験、実績に成長の「伸びしろ」がある
・会社に社員が定着することで、「人が資産化」する
・企業理念に合う人材を採用・育成できる
<デメリット>
・戦力になるのに時間がかかる
・人材育成費用がかかる(研修等)
・そもそも、学生にとって中小企業は人気薄
中途採用
<メリット>
・即戦力になりえる
・ノウハウ・実績を自社に取り込むことができる(ノウハウの資産化)
<デメリット>
・そもそも帰属意識が低いので、短期間で他社へ転職するリスクがある
・期待倒れに終わることがあり、採用の費用対効果が悪くなる
基本的には、中小企業の人材採用は難しいです。就職転職者にとっては上場企業に比べると選択の優先度が低いため、採用募集をかけても思うように志願者が集まりません。
対策としては、以下があります。
1.まずは事業成長のための「コア人材」を中途で採用する
オールラウンドで能力の高い人材を採用することが難しい場合は、自社にとって今最も必要とする能力・経験・実績をもつ人を採用することを考えてください。まずは自分が苦手な分野、弱い分野の補完ができる人材です。
2.インターンシップを活用して学生時代から自社の魅力を伝える
昨今は学生の中でインターンシップが人気です。中小企業インターンシップの強みは、大企業では任せない重要な業務を学生に任せられるところにあります。仕事を通じて自社の魅力を伝えて入社してもらってください。
3.能力経験に関係なく、「素直でフットワークの軽い人」を採用する
そもそも中小企業の人材は何でもやる姿勢が大事です。素直に話を聞き、吸収し、すぐ動ける人材は貴重です。
人材採用も戦略です。限られた選択肢の中で効果の出る方法を模索していきましょう。