1.ストーリーづくりのコツ
「結論優先か流れ優先か」
ストーリーの作り方には、「結論(ポイント)⇒個別の理由・説明⇒具体例⇒まとめ」でまとめるPREP法と、「概要⇒詳細⇒結論」でまとめるSDS法の2つのパターンがあります。
例えば、前者は、「本日はこちらにある新商品を発表します。その特徴は○○、△△、××の3つがあります。⇒それぞれの特徴を詳しくご説明します。⇒もう一度まとめると、ポイントは□□であり、弊社の新商品をお勧めします」。
後者は、「本日は新商品を発表します。⇒この新商品では、○○、△△、××という特徴をもたせました⇒その新商品とはこれです!(実物を見せて説明する)」
スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションは後者です。
SDS法は、流れを重視して結論を後ろに持っていく方法なので、結論を出すまでに聞き手の興味を惹きつけておくことが必須となります。
惹きつけておかなくては、「結局何が言いたいのか」が伝わりづらくなることがあります。
また、「個別の理由・説明」で「課題や問題点」を説明すると、より共感を産みやすいプレゼンテーションになります。
「こういった問題点があるので、私たちはそれを解決するのです」というストーリーの作り方です。
2.具体例の効果的な使い方
「利用している自分」をイメージさせる
私達は具体的にイメージできないと理解が進みません。
「なんとなく分かるが、実際にはどうなんだろう」と思いがち。
それを助けるのが「具体例」になります。
具体例として効果的なプレゼンテーションの仕方;
利用している「シーン(情景)」を説明する
写真や動画等の画像を使う
実際に利用している様子を見せる (デモ等)
スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションが伝わりやすい一つの理由は、本人自らデモを楽しそうにすることで商品のイメージを聞き手に具体的に感じさせているからです。
3. 理解しやすくするための言葉の使い方
誰にでも伝わる言葉を使う
オバマ大統領は「中学英語」レベルの単語を使っており、誰もが理解しやすいスピーチであったために大勢の共感と支持を得ることができました。
専門用語、横文字、特定の人のみで共有している言葉等を、知らない人が聞いたりスライドで見ても理解はできません。
聞きなれない言葉が多く出てくると、プレゼンテーション全体が「よくわからない」ということになってしまいます。
プレゼンテーションでは、「小学生でも理解できる言葉を使う」ことが、大切です。