マーケティングとは、『「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。(ウィキペディア)』と言われています。
マーケティング理論においてはフィリップコトラー氏が第一人者です。
彼は、マーケティング戦略の構築において、下記のステップを提唱しています。
1.調査
2.セグメンテーション(Segmentation)
3.ターゲティング(Targeting)
4.ポジショニング(Positioning)
5.4P(Product、Price、Place、Promotion)
セグメンテーションとは、「マーケティング環境分析の結果を踏まえて、不特定多数の人々を同じニーズや性質を持つ固まり(セグメント)に分けること。」を言います。具体的には、下記の観点で分類をします。
① ベネフィット・セグメンテーション(ベネフィットをもとにグループ化。ex.価格の安さ、品質、優れたサービス。)
② デモグラフィック・セグメンテーション(人口構成をもとにグループ化。ex.裕福な高齢者層、少数民族の若年低所得者層。)
③ オケージョン・セグメンテーション(製品/サービスを使用する機会をもとにグルー プ化。ex.ビジネス利用、観光利用、不意の急用。)
④ ユーセッジ・レベル・セグメンテーション(大量使用者、中量使用者、少量使用者、未使用者で分類)
⑤ ライフスタイル・セグメンテーション(ライフスタイルでグループ化)
ターゲティングとは、セグメンテーションで分類した中から、自社の商品サービスに対してもっとも付加価値を感じてくれる顧客層を選ぶことです。
ポジショニングとは、「競合品との関係のなかで、自社商品のポジションを明確にすること」です。2つの軸を使ってマッピングをします。ポイントは、あくまでも「ターゲットが競合品と比べて自社商品のどこに優位性を見るか」、いわゆる、「KBF(顧客(ターゲット)が製品サービスを購入する動機、要因)」です。
ターゲットを定義し、自社のポジショニングを明確にした上で、「どのような商品(Product)をいくら(Price)で、どこで(Place)販売するか。その情報をどのように届けるか(Promotion)」を考えていきます。
マーケティング戦略を考える際には、あくまでも「顧客が自社商品で課題を解決できること」が大前提。顧客目線で考えてくださいね。