[017]お金がどこから来てどこに使っているかがわかる「貸借対照表」

貸借対照表は、会社の期末における財政状態を示します。「BS」とも呼ばれます。左側に資産、右側に負債、純資産、合計3つの部門からなります。

貸借対照表は、右側と左側の関係を知ると理解しやすくなります。

右側は「資金の調達」サイド、左側は「資金の使途(運用)」サイドです。
つまり、事業を行うために必要な資金をどこから調達したかがわかるのが右側です。金融機関からの借り入れは「負債」、株式の発行は「純資産」に入ります。
事業を行うために調達したお金を、どのように使っているかを示しているのが左側です。建物や機械、事務所の保証金、商品在庫、ソフトウェア等が入ります。
資金を調達して、商品サービスを販売するために必要なものを購入して、売り上げが上がるという関係になります。
まだ使っていないお金は左側に「現金」として計上されています。

具体的な項目は以下の通りです。

<左側:資産の部>
(1)流動資産:現預金のほか、企業が比較的短期間に現金化すると想定される資産
-現預金
-受取手形:商品や代金を将来の特定の日に受け取る旨を約束した証書
-売掛金:取引は行ったが代金が未収の金額
-商品(棚卸資産):販売目的で仕入れた商品や製品・原材料の期末在庫高

(2)固定資産:企業が長期にわたって保有し、使用する資産
-建物:店舗・事務所・倉庫・工場等、事業活動に使用している建物
-車両運搬具:事業活動に使用している自動車、陸上運搬具
-土地:事業活動に使用している自己所有の土地
-ソフトウェア、開業費

<右側:負債の部>
(1)流動負債:原則として、決算日から1年以内に返済期限の到来する負債のこと
-支払手形:商品や代金を将来の特定の日に支払う旨をp約束した証券
-買掛金:取引を行ったが代金が未払いの金額
-借入金:金融機関等からの借入金の1年以内に返済する額
-未払金:買掛金以外の支払い義務が生じた債務
-前受金:商品売買などを行った際に、代金の一部または全部を前もって受け取ったときの金額
-預り金;役員・従業員・取引先などが負担すべきお金を、会社や店舗が一時的に預かったときの金額

(2)固定負債
-社債、長期借入金

<右側:純資産の部>
-資本金:株主からの出資額
-利益剰余金:事業を行った得た利益の蓄積

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