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- [037]5forces分析のまとめ方のポイント【フレームワーク】
5forces分析は、次の5つの要因から業界内での構造や力関係を見ていきます。
・企業間の競争状況
・サプライヤー(仕入先)の状況
・バイヤー(顧客)の状況
・新規参入の脅威
・代替品の脅威
それぞれの分析ポイントは以下の通りです。
・企業間の競争状況
・競合の数
・競合間の力関係
・シェアの流動性
・競争のポイント
競合とは、いわゆるライバルのことです。自社の事業と競合する相手は誰か、大手が多いのか中小企業が多いのか、どういう強みを持っているのかなどを調べます。
・サプライヤー(仕入先の状況)
・力関係(変更の容易さ、価格交渉力)
サプライヤーとは、原材料や商品の仕入れ業者を指します。サプライヤーの業界の特性、買い手となりうる数や規模などを分析します。サプライヤーの力が強い場合、値上げの要求や供給の停止、支払条件の厳格化(現金払い)等が脅威となることがあります。
・バイヤー(顧客)の状況
・力関係(商品の差別性、購入ボリューム・単価、選択の幅)
バイヤーとは、顧客を指します。B to Cであれば、消費者の嗜好や興味、性別・年齢・地域性などが分析する内容となります。B to Bであれば、企業の業界特性や数、規模等を分析します。バイヤーの力が強い場合、値下げ要求が強まります。自社の力が強い場合は、行列や予約の殺到等が起き、価格を強気に設定することができます。
・新規参入の脅威
・参入障壁
・参入が予想される企業
新規参入は、今後新たに参入してくる競合他社を指します。自分の製品サービスが他から真似されやすいか、市場からのニーズの強さ、業界の寡占度、法規制等を分析します。参入障壁が低い場合、今後新たに競争業者が増えていく脅威が考えられます。
・代替品の脅威
・将来的な代替商品・サービスの可能性
代替品は、買い手のニーズを満たす他の製品サービスのことです。携帯電話がデジカメに取って代わったり、パソコンがタブレットに変わったり等、別の形で代用できてしまう脅威があります。
全体の分析のポイントとしては、これらの5つの力関係を見ながら、自社の弱みや脅威となる要因をピックアップし、それらに対処するための対策を考えることが重要です。
ベンチャー企業の場合、多くの要因で力関係が弱くなります。仕入業者からの仕入条件も悪いですし、大手企業の参入脅威は常に出てきます。「そういった脅威にどのように対応していくか」を分析してください。