ビジネスのアイデアは、2つのキーワードをきっかけとすると発想がしやすくなります。
そのキーワードとは、「効率化」と「高付加価値」です。
- 効率化
- 早い
- 便利
- 手軽
- 安い
- 自動化
- シンプル
- 簡単
- 高付加価値化
- 「かゆいところに手が届く」
- 24H365日
- オーダーメード(1 to 1)
- ゆったり
- 落ち着いた
- 雰囲気のいい
- 特別感
- 高級感
- とっておきの
- 限定
このようなキーワードから考えてみると、新しいアイデアがいろいろと出てきます。
一般的な喫茶店(カフェ)を例にして考えてみましょう。
カフェをもっと効率化する方法には何があるでしょうか。
例えば、
- 早い→ 10秒で挽き立てのコーヒーを提供する
- 自動化→ 完全セルフサービスのコーヒーショップ
- シンプル→「本日の一杯のみ」がメニュー
- 便利→ 来店前に注文を受けておいて、来店した瞬間に提供する
- 安い→ 50円コーヒー
逆に、もっと高付加価値化するにはどうすればいいでしょうか
- 「かゆいところに手が届く」→ 高級フレンチレストラン並みの接客
- 24H365日→ 夜中のコーヒー専門店
- オーダーメイド→ 好みに合わせたブレンドコーヒー
- 雰囲気→ ソファでゆったり
効率化を進めたコーヒーショップとしては、ドトールコーヒーが代表的です。
メニューをシンプルにして、席の回転率を最大化する机や椅子の配置にしました。
高付加価値をウリにしたのは、スターバックスコーヒーがが代表的。
最近は変わってしまいましたが、初期のスターバックスコーヒーはソファー席があり、ゆったりとした雰囲気でコーヒーを楽しめるレイアウトになっていました。
椿屋珈琲は高級化で流行っています。
最近では、「一杯一杯を丁寧に入れる」ブルーボトルコーヒーが代表例ですね。
徹底的に効率化する、もしくは高付加価値化する。
これらは全ての商品サービスに言えます。
携帯電話がどんどん多機能化した時代に、docomoは「らくらくフォン」という、機能を思いっきり絞った新商品を出しました。
これが、高齢者を中心に売れました。
高齢者にとって、多機能化した携帯はかえって使いづらく、電話と簡単なメールができれば十分だったのです。
ここに、アイデア発想をする際の大切なポイントがあります。
商品やサービスの内容は、ターゲット次第で異なるということです。
効率化を考える際に、「30代男性だったらどんな効率化をするといいか」
高付加価値化を考える歳に、「60歳の女性に対してどのような高付加価値を提供できるか」
この視点で考えると、いいアイデアが浮かんでくると思いますよ。