[071]アイデア発想のヒントになる2つのキーワード

ビジネスのアイデアは、2つのキーワードをきっかけとすると発想がしやすくなります。

そのキーワードとは、「効率化」と「高付加価値」です。

  1. 効率化
    1. 早い
    2. 便利
    3. 手軽
    4. 安い
    5. 自動化
    6. シンプル
    7. 簡単
  2. 高付加価値化
    1. 「かゆいところに手が届く」
    2. 24H365日
    3. オーダーメード(1 to 1)
    4. ゆったり
    5. 落ち着いた
    6. 雰囲気のいい
    7. 特別感
    8. 高級感
    9. とっておきの
    10. 限定

このようなキーワードから考えてみると、新しいアイデアがいろいろと出てきます。
一般的な喫茶店(カフェ)を例にして考えてみましょう。
カフェをもっと効率化する方法には何があるでしょうか。

例えば、

  • 早い→ 10秒で挽き立てのコーヒーを提供する
  • 自動化→ 完全セルフサービスのコーヒーショップ
  • シンプル→「本日の一杯のみ」がメニュー
  • 便利→ 来店前に注文を受けておいて、来店した瞬間に提供する
  • 安い→ 50円コーヒー

逆に、もっと高付加価値化するにはどうすればいいでしょうか

  • 「かゆいところに手が届く」→ 高級フレンチレストラン並みの接客
  • 24H365日→ 夜中のコーヒー専門店
  • オーダーメイド→ 好みに合わせたブレンドコーヒー
  • 雰囲気→ ソファでゆったり

効率化を進めたコーヒーショップとしては、ドトールコーヒーが代表的です。
メニューをシンプルにして、席の回転率を最大化する机や椅子の配置にしました。

高付加価値をウリにしたのは、スターバックスコーヒーがが代表的。
最近は変わってしまいましたが、初期のスターバックスコーヒーはソファー席があり、ゆったりとした雰囲気でコーヒーを楽しめるレイアウトになっていました。

椿屋珈琲は高級化で流行っています。

最近では、「一杯一杯を丁寧に入れる」ブルーボトルコーヒーが代表例ですね。

徹底的に効率化する、もしくは高付加価値化する。

これらは全ての商品サービスに言えます。

携帯電話がどんどん多機能化した時代に、docomoは「らくらくフォン」という、機能を思いっきり絞った新商品を出しました。
これが、高齢者を中心に売れました。
高齢者にとって、多機能化した携帯はかえって使いづらく、電話と簡単なメールができれば十分だったのです。

ここに、アイデア発想をする際の大切なポイントがあります。

商品やサービスの内容は、ターゲット次第で異なるということです。
効率化を考える際に、「30代男性だったらどんな効率化をするといいか」
高付加価値化を考える歳に、「60歳の女性に対してどのような高付加価値を提供できるか」

この視点で考えると、いいアイデアが浮かんでくると思いますよ。

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